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他国の力をアテにした国が、栄えただろうか [日本]

私見ですが、”戦争は起こる”ということを前提にする処方も、あるように思います。

それで尚、日本にもしも平和が続けば結果として、とても善いことだし。

ただ、広く歴史と世界を観ずれば、平和はそう長くは続かないモノではないでしょうか。

最近、引用のような傾向のコラムがネットでは増えてきていますが、私に関していえば、7.8年前より(参戦?する)心身の準備をしております(私なりにですが、老骨に鞭打って・・・)。

最悪の時に、家族、親族、家系、友人、知人、故郷、国土を守るために、少しはお役に立ちたいと思いますので。





中国を弱体化させるには韓・露との関係改善が必要だ

http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%82%92%e5%bc%b1%e4%bd%93%e5%8c%96%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8b%e3%81%ab%e3%81%af%e9%9f%93%e3%83%bb%e9%9c%b2%e3%81%a8%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82%e6%94%b9%e5%96%84%e3%81%8c%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%a0/ar-AAiuNH0?ocid=spartandhp#page=2





中国の挑発が激化している。 領海、領空侵犯は日常茶飯事。日本政府が抗議しても、「尖閣はわが国固有の領土なので、何も悪くない」と開き直っている。いまや中国は、日本にとって「最大の問題」になった。そこで今回は、中国の戦略を破綻させ、同国に勝利する方法を考えてみよう。 強まる中国の挑発「米国が助けてくれる」は本当か?  今年の夏、中国の挑発が激化した。いくつか例をあげてみよう。 ・6月9日 中国海軍のジャンカイI級フリゲート艦1隻が久場島北東の接続水域に入る。
・6月15日 中国海軍の艦艇が鹿児島県の口永良部島周辺の領海に入る。
・6月17日 中国軍機が日本に向けて南下し、航空自衛隊機が緊急発進(スクランブル)。一時「ドッグファイト」状態に、陥る。
・6月30日 自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は記者会見で、今年4~6月に日本領空に接近した中国軍機に対する航空自衛隊戦闘機の緊急発進(スクランブル)の回数が、200回(!)だったことを明らかにする。  そして、極めつけは8月3日から11日までの挑発だった(太線筆者、以下同)

。  <海保によると、中国公船は3日に3隻が接続水域に入って以降、8日には最多の15隻が入り、領海への侵入も28回あった。 周辺の海域には一時、中国漁船が約400隻集まっていた>(朝日新聞デジタル8月11日)  このような事態になると、日本人はパニック状態になり、「米国は助けてくれるのか?くれないのか?」といった「依存丸出し」の議論に終始してしまう。  しかし、米国はアテにならない。ジョージア(旧グルジア)が2008年8月、ロシアと戦争したとき、米国は助けてくれただろうか?ロシアが14年3月、クリミアを併合した時、米国はウクライナを助けただろうか?残念ながら、「結局頼りになるのは自分」というのが、国際社会の現実なのだ。  それはもちろん、「日本一国で中国と戦争しろ!」という意味ではない。それは賢明ではないし、「必敗の道」でもある。では、どうすればいいのか?  中国の指導者たちは、いまだに「孫子」を心から尊敬し、その兵法を学びつづけている。その孫子は、こんなことをいっている。  <上兵は謀を伐つ。 其の次は交を伐つ。 其の次は兵を伐つ。 其の下は城を攻む。 城を攻むるのは已むを得ざるが為なり。>  意味はこうだ。「最上の戦いは、敵の謀略を読んで無力化することである。その次は、敵の同盟、友好関係を断ち切って孤立させること。それができなければ敵と戦うことになるが、城攻めは、他に方法がない場合に行う最後の手段である」。  私たちは中国と戦闘したくなければ中国の「謀」(戦略)を知って、それを無力化させる必要がある。それが孫子の思想によれば「最上策」である。 ロシアのメディアがバラした中国の「対日戦略」とは?  では、「中国の謀(=戦略)」とは何だろう?  普通、戦略は他国、特に敵国には知らせないものである。なぜなら、敵国が戦略を知れば、対策をとることができるようになるからだ。  しかし幸い、我々は中国の戦略を知っている。ロシアのメディアが、本来秘密であるはずの戦略を報じてしまったからだ。中国の「対日戦略」は、12年11月15日「ロシアの声」に掲載された、「反日統一共同戦線を呼びかける中国」という記事に出ている(全原文はこちら)。  いままでに何度も取り上げた記事だが、今回は、さらに細かく見てみよう。同記事は、衝撃的な事実からはじまっている。 <中国の著名な専門家は、中国と同様、日本と領土問題を抱えるロシアと韓国に対し、反日統一共同戦線を組むことを呼びかけた。この共同戦線は日本の指導部に対し、第2次世界大戦の結果を認め、近隣諸国への領土要求を退けさせることを目的としている。>

  中国は、ロシアと韓国に、「反日統一共同戦線」をつくることを提案した。その目的は、日本の「領土要求」を断念させること。「領土要求」とは、もちろん、「北方4島」「竹島」「尖閣」のことだ。 <郭氏は対日同盟を組んでいた米国、ソ連、英国、中国が採択した一連の国際的な宣言では、第2次世界大戦後、敗戦国日本の領土は北海道、本州、四国、九州4島に限定されており、こうした理由で日本は南クリル諸島、トクト(竹島)、釣魚諸島(尖閣諸島)のみならず、沖縄をも要求してはならないとの考えを示した。>(同前)
 「郭氏」とは、中国外務省付属国際問題研究所の郭憲綱 (ゴ・シャンガン)副所長のことである。曰く、日本に「北方4島」「竹島」「尖閣」の領有権はない。そればかりか、日本には「沖縄の領有権もない」という。 <こう述べる郭氏は、中国、ロシア、韓国による反日統一共同戦線の創設を提案している。日本に第2次世界大戦の結果を認めさせ、近隣諸国への領土要求を退ける必要性を認識させるために、この戦線には米国も引き入れねばならない。>(同前)
  もう1つ、日本人にとって驚愕の提案が飛び出した。既述のように、中国、ロシア、韓国で、「反日統一共同戦線」をつくる。そして、「反日統一共同戦線」には、日本の同盟国・米国も引き入れねばならないと主張しているのだ。  この濃い記事には、中国の「対日戦略」が明確に記されている。すなわち、  1.中国、ロシア、韓国で「反日統一共同戦線」をつくる。 2.中国、ロシア、韓国は、共同で、日本の領土要求を断念させる。 (日本には、沖縄の領有権もない) 3.日本の同盟国である米国も、「反日統一共同戦線」に参加させる。 日本は、米国だけでなく韓国・ロシアとも手を結ぶべき  中国の戦略は、「米国、ロシア、韓国と一体化して、日本をつぶすこと」。これがわかれば、中国の「謀」を無力化させる方法は、理論的には簡単だ。  1.米国との同盟関係をますます強固にしていくこと。 2.ロシアとの友好関係を深化させていくこと。 3.韓国と和解すること。  それぞれの現状を見てみよう。 「1.米国との同盟関係をますます強固にしていくこと」  既述のように、米国を100%アテにするべきではない。しかし、中国は「米国とだけは戦いたくない」と考えており、「日米安保」が抑止力になっているのは事実である。  たとえば8月3日~11日、中国の公船と武装漁船の大群が、8日間尖閣周辺に居座った事件。日本政府は、強い緊張状態になった。これに対し、米国務省のトルドー報道部長は9日、尖閣諸島が日米安保の適用範囲であることを強調し、中国を牽制制した。すると翌々日、中国船の大群は消えたのだ。  この出来事は、依然として「日米安保」が機能していることを示している。  中国が実際に尖閣を侵略した時、米国がどう動くかは、日本にも、中国にも、恐らく米国自身にもわからないはずだ。それは、その時々の状況で変化するだろう。たとえば、「米軍を沖縄から追い出せ!」と主張する鳩山由紀夫氏のような人物が総理だったらどうだろうか?米国は、「日本を守りたい」とは思わないはずだ。  しかし重要なのは、中国が「尖閣を侵略すれば、米国は動く可能性が高い」と信じていることなのだ。これが抑止力になる(8月9日、それが証明された)。だから日本は「中国の戦略を無力化させるために」、米国との関係をますます強固なものにしなければならない。  できれば、中曽根、小泉時代のレベルまで、日米関係を良好にするべきだ。安倍総理とオバマ大統領は、比較的良い関係にある。しかし、次期大統領は、トランプになってもヒラリーになっても、楽ではなさそうだ。総理は「中国の戦略を無力化させるため」、どちらが大統領になっても「最高の関係を築く」と決意すべきである。 世界最高の戦略家の提言「日本はロシアを重要視せよ」  次に、「2.ロシアとの友好関係を深化させていくこと」を見てみよう。  日本には、「北方領土問題」や「シベリア抑留問題」で、ロシアを信用せず、嫌悪している人が多い。最近では「クリミア併合」や「ドーピング問題」で、ネガティブなイメージを抱いている人が大半だろう。その気持ちは、とても理解できる。  しかし、中国のような強大な敵に立ち向かうには、「感情レベル」を超越しなければならない。たとえば過去、米英は、ナチスドイツ、日本に勝つために、「資本主義打倒」「米英打倒」を国是とするソ連の独裁者スターリンと組んだ。  そして、米英は戦後、ソ連と対抗するために、かつて敵国だったドイツ(西ドイツ)、日本と同盟を結んだ。それでも劣勢になると、今度は共産党の一党独裁国・中国と組んだ。日本人から見ると「節操がない」ように思えるが、米英は、それで「勝利してきた」。こうした「リアリスト思考」ができないと、生き馬の目を抜くような国際社会で勝ち抜くことは難しいのだ。  世界最高の戦略家と呼ばれるエドワード・ルトワックは、日本人向け著書「中国4.0 暴発する中華帝国」の中で、「日本にとってのロシアの重要性」について、詳しく触れている。一部引用してみよう。 <最初の課題は、ロシアのシベリア開発をどこまで援助できるかだ。これにも中国が関わっている。中国がシベリアの資源を獲得してしまうと、自己完結型の圧倒的な支配勢力となってしまう。 シベリアを当てにできない中国は、船を使って天然資源を輸入する必要があるため、海外に依存した状態となる。この場合、必ず「アメリカの海」を通過しなければならない。>(144p)
 <ところがロシアを吸収できれば、中国はその弱点を克服できる。これによってわざわざ「海洋パワー」になる必要はなくなるからだ。 この意味で、シベリアを中国の手に渡さないことは、日本にとって決定的に重要なのである。>(145p)
  説明が必要だろう。日本は第2次世界大戦で、なぜ米国との開戦を決意したのだろうか?そう、「ABCD包囲網」で石油が入ってこなくなったからだ。エネルギーがなくなれば、戦争もできず、経済活動もできない。これは当時の日本政府にとって、開戦に踏み切らざるを得ないほどの決定的出来事だったのだ。  今の中国を見てみよう。この国は日本と同じく、エネルギーを中東に依存している。つまり、中東からタンカーで石油を運んでいる。ところが、その海路は、米国が支配している。  もし、なにかのきっかけで米中対立が深刻になったとしよう。その時米国は、中国が「エネルギーを買えない状態」をつくりだすことができる。つまり、「ABCD包囲網」時の日本と同じ状況に追いこむことができるのだ。そうなると、中国は終わりだ。 韓国との慰安婦問題の合意は内容はともかく安全保障上は「正しい」  ところが、中国がロシアから、石油・天然ガスを無尽蔵に買うことができるようになればどうだろう?いくら米国でも、この流れを止めることはできない。これがルトワックのいう、「自己完結型の圧倒的支配勢力」の意味である。  だからルトワックは「日本はシベリア開発に入り込み、中ロを分断させろ!」といっているのだ。  日本は、ロシアに経済制裁を課している。にもかかわらず、安倍総理の強い熱意により、日ロ関係はそれほど悪くない。もちろん、日本が大々的にシベリア開発に乗り出すことなど、現時点ではありえない。しかし、経済協力を少しずつでも活性化させることで、「尖閣有事の際、ロシアが中国側に立って日本と戦う」といった破滅的事態を回避することが重要だ。  北方領土を返してもらうことも、もちろん大切ではあるが、日ロ関係を考えるときに日本がもっとも重要視すべきポイントは、「中国の戦略を無力化させること」なのである。  最後に、「3.韓国と和解すること」について考えてみよう。 「韓国と和解した方がいい」と書くと、反発心を抱く人も多いだろう。筆者も批判されることを覚悟している。  しかしそもそも、ここ数年韓国が狂ったように「反日プロパガンダ」を行っていたのは、韓国国民の日本への悪感情もさることながら、その背後に中国がいたことを知っておかなければならない。説明しよう。  08年、米国発「100年に1度の大不況」が起こった。この時、多くの国がそうだったように、韓国も「米国は沈み、中国の時代が来る」と確信した(日本には09年、「反米親中」民主党政権が誕生した)。そして韓国は、米国と距離を置き、中国に擦り寄るようになっていく。  そんな中国から12年11月、「反日統一共同戦線」参加への誘いがあった。ロシアは乗らなかったが、韓国は喜々として「戦線」に加わった。そして、13年2月に大統領に就任した朴氏は、全世界でいわゆる「告げ口外交」を行い、日本のイメージを失墜させるために、大いに働いた。  つまり朴大統領は、中国主導「反日統一共同戦線」のメンバーであり、その役どころは、「反日プロパガンダ部長」といったところだろう。ところが、昨年末から今年にかけて、韓国は米国との関係重視に立ち戻り、日本との和解にも動いている(昨年12月、いわゆる「慰安婦合意」もなされた)。  理由は、「中国は、核実験を繰り返す北朝鮮から韓国を守る気がない」ことがはっきりしたからである。日本からすれば、ずいぶんと身勝手な話だ。「ふざけるな!」と憤る気持ちはわかるが、「反日プロパガンダ部長」が「告げ口外交」をやめるのは、中国への打撃であり、日本の得である(韓国の反日プロパガンダは「慰安婦合意」後も、「慰安婦像設置運動」などが続いている。しかし、少なくとも大統領、閣僚レベルでの反日運動は、沈静化した)。  ここでもロシアの時と同様、戦略的に考え、感情(悪感情)を超える努力をしなければならない(米国は、「世界一、反米プロパガンダをした男」スターリンと組んで、勝利したではないか?)。  ロシア、韓国と「反日統一共同戦線」をつくり、そこに米国も引き入れることで、尖閣・沖縄を狙う中国。日本政府は、この戦略を無力化させるために、米国、ロシア、韓国との関係をますます強固にし、中国の理不尽な野望を挫折させなければならない。






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ダムは油田だ [日本]

ここ約半世紀、沢山の日本人が海外に行くようになりました。

他国に行けば、どうしても何かと自国と比較したくなります。

ですので、以下のような考察に、大いに共感する諸兄も多いと思います。

私なども全くその通りだと=日本は資源国だと身にしていました。

エネルギー資源としても、(ネット記事は鵜呑みにはできないので)そうかも知れないが、たんに<水>と考えても、こんなに綺麗な軟水が、こんなに豊富に一年中ある国を、私はほかに知らない。







日本のエネルギー問題は「地形」で解ける ダムは先人の犠牲の上に立つ「人工の油田」だ

(↓URL)


http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e3%82%a8%e3%83%8d%e3%83%ab%e3%82%ae%e3%83%bc%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%81%af%ef%bd%a2%e5%9c%b0%e5%bd%a2%ef%bd%a3%e3%81%a7%e8%a7%a3%e3%81%91%e3%82%8b-%e3%83%80%e3%83%a0%e3%81%af%e5%85%88%e4%ba%ba%e3%81%ae%e7%8a%a0%e7%89%b2%e3%81%ae%e4%b8%8a%e3%81%ab%e7%ab%8b%e3%81%a4%ef%bd%a2%e4%ba%ba%e5%b7%a5%e3%81%ae%e6%b2%b9%e7%94%b0%ef%bd%a3%e3%81%a0/ar-AAikS95?ocid=TSHDHP




水力発電というと、一時代前の開発しつくされた電力源というイメージが強いだろう。確かに、今後、新規の巨大ダムが建設される見込みはなく、水力発電の総発電量に締める割合は10%足らずにすぎない。  しかし、国土交通省で数々のダム建設に携わってきた竹村公太郎氏(元同省河川局長)によると、既存ダムの活用で、新規の巨大電力を生み出すことが可能であるという。既存ダムの潜在能力を発揮させれば、現在の2~3倍の水力発電量を確保することができるというのだ。  資源安で危機感は薄らいでいるものの、歴史的に見ればエネルギー問題がつねに日本の国運を左右してきた。今後は、二酸化炭素削減の必要もあり、化石エネルギーへの依存を見直していかざるを得ない。3.11以来、原発稼動には高いハードルが横たわっている。そうした中、安定したエネルギー源として水力発電量の比率を高めることの意義は大きい。  前回、前々回に続き、日本のエネルギー問題解決のカギを握る「純国産」再生エネルギーの隠れた可能性について、『水力発電が日本を救う』を上梓した竹村氏が解説する。 日本のダムは「大油田」  私は、長年ダムに関わってきた「ダム屋」である。だからだろう、いつも、ダムを見るたびにこう思う。もったいない、と。  ダム屋の目からは、ダムに貯められた雨水は石油に等しいもの、ダム湖は国産の油田のように見える。しかも、このエネルギー資源は、ダム湖に雨が貯まれば貯まるほど増え、まるで魔法のように枯れることがない。この感覚は、ダム屋以外の方にはちょっと理解しがたいかもしれない。  ただし、雨ならば何でも石油と同じわけではない。高い山、大量の雨、そして川をせき止めるダム。この3つがそろったときにだけ、水は石油になる。なかなか、3つの条件はそろわない。ところが、現在の日本には3つがそろっている。この日本に暮らす私たちは非常に幸運なのである。それなのに、前回、前々回で述べてきたように、ダムに水を貯めないという現実がある。  もっともっと貯めればいいのに……。日本はエネルギーを求めているのに、このダムに、なぜ、もっと水を貯めないのだ。石油にも等しいエネルギー源となるダム湖の水を、満々とたたえないのか……。それで、私はもったいない、と嘆いてしまうのだ。  私と同様、日本の山に降る雨が莫大なエネルギー資源となると見抜いていた人がいる。今から1世紀以上前の明治31年(1898年)、来日した米国のグラハム・ベルである。ベルはこういっていた。  「日本の豊かな水資源はエネルギーになる」  ベルといえば、電話の発明で知られる科学者だが、実は、地質学者でもあった。来日した頃は米国の地質学会の会長であり、一流の科学雑誌である『ナショナル ジオグラフィック』の編集責任者だった。ベルは、地質学の知見が深かったから、日本には石炭や石油などの埋蔵化石燃料資源が乏しいことはわかっていたのではないだろうか。それなのに、なぜ、「エネルギーが豊富だ」と言ったのか。  それは、彼が日本を実際に訪れ、風土をじかに見たからだ。日本にやってきたベルは、山の多い国土と雨の多い気候であることを確認した。そこでこう結論したのである。  「日本は雨が多い。この雨が豊富なエネルギーをもたらす」と。




アジアモンスーンの北限


 当時のベルの発言を、『ナショナル ジオグラフィック』からご紹介しよう。「日本を訪れて気がついたのは、川が多く、水資源に恵まれているということだ。この豊富な水資源を利用して、電気をエネルギー源とした経済発展が可能だろう。電気で自動車を動かす、蒸気機関を電気で置き換え、生産活動を電気で行うことも可能かもしれない。日本は恵まれた環境を利用して、将来さらに大きな成長を遂げる可能性がある」  つまりベルは、日本が水力発電に適していることを見抜いていたのだ。  地理学の専門家だった彼が注目したのは、まず、気候だった。日本は地球の気候帯から見ると、アジアモンスーン地帯の北限に位置する。モンスーンとは季節風のことだが、アジアの季節風帯は非常に長く伸びており、はるかインド洋から続いている。帯状の地域には、低気圧が非常に発生しやすく、雨が多いという特徴があり、その北端に当たる日本もまた、多雨地域であることをベルは知っていた。  さらに、日本の周囲が海であることも、多雨をもたらす。海に囲まれているということは、どの方向から風が吹いても、大きな雨が降るからだ。夏には太平洋側から台風や低気圧がやって来て、海からの雲を伴い、大きな雨を降らせる。冬にはシベリアから北風が来るが、この北風は日本海を通り、大量の水蒸気を含む。そして、日本の山に風がぶつかったときに冷たい雨や雪となる。冬に日本海側に降る雪は、そのまま水の貯蔵庫なのである。このように、海に囲まれているという地理的な条件も、多雨をもたらすわけだ。  アジアモンスーンの北限にあり、さらに、海に囲まれている。この2つの条件のおかげで、日本は非常に雨に恵まれている。ほとんど同じ緯度にあっても、ユーラシア大陸の国々では、日本のように降水量は多くない。つまり、日本列島は、特別に幸運な列島だと言える。  ベルは地理学の専門家だったからこそ、日本の恵まれた気象条件を指摘したのである。  火力、水力、太陽光、風力など、現代社会ではさまざまなエネルギー源を利用しているが、どれも太陽エネルギーを元にしているという意味では共通している。だが、エネルギーの種類によって、使い勝手の良し悪しはかなり違う。雨のエネルギーの場合、基本的にあまり使い勝手はよくない。雨のエネルギーには、太陽光や風力など、ほかの再生可能エネルギーと共通した弱点があるからだ。  それは、エネルギーが薄いことである。石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料は、少量を燃やすだけで大きなエネルギーが得られるので大変に使い勝手がよい。また、資源のある場所の地面を掘るだけで簡単に手に入れられるし、遠方に運ぶのにも便利だ。化石燃料がこんなに使いやすい理由は、エネルギーの密度が高いからである。小さな体積に大きなエネルギーが蓄えられている。化石燃料はエネルギーが濃いので使いやすいわけだ。  だが、太陽光や風力になると、使い勝手がガクンと下がる。たとえば、太陽光発電によって石油や石炭と同じだけの電力を得ようとすれば、広大な面積に太陽光発電パネルを敷き詰めなければならなくなる。太陽のエネルギーの絶対量は非常に大きいが、単位面積当たりのエネルギーが小さい。つまり、薄いエネルギーなのだ。その太陽のエネルギーに由来する光や風というエネルギー源もまた、圧倒的に単位面積当たりのエネルギーの密度が低く、薄いのである。  雨のエネルギーにも、同じ弱点がある。エネルギーの密度が非常に低く、一つひとつの雨粒のエネルギーはとても小さい。たった1滴の雨では、ほとんど人間の役には立たない。役立つ形にするためには、雨の粒を莫大な数だけ集める必要がある。つまり、エネルギーを集中して濃くする工夫がないと、雨はエネルギーとして使いものにならない。効率よくエネルギーを集めるためには、より高い位置で、より多くの雨を集めるほど有利になる。だが、そんな装置を人間の手で作ろうとすれば大変な手間と知恵が必要になるし、装置を用意するのにエネルギーも必要となってくる。  ところが、日本の場合、これを「地形」が解決してくれるのだ。



山は雨のエネルギーを集める装置 


密度の低いエネルギーを利用するには、集中させる工夫が必要である。太陽光発電の場合なら、太陽光パネルをどれだけ広く設置できるかが重要だし、風力発電なら、より風の強いポイントにより多くの風車を設置せねばならない。  ところが、雨のエネルギーでは、幸いなことに、ある自然条件がエネルギーの集中を手助けしてくれる。  その自然条件とは、山である。  たとえば、東京23区にいくら大量の雨が降ったところで、海抜が低すぎてエネルギーにならない。ところが、山に降った雨は自然と谷へと集まってくる。関東の場合なら、神奈川県の丹沢山地や東京都の奥多摩に降る雨は谷に集まり、相模川や多摩川の水となって流れ落ちる。水源地域の谷には大量の雨が自然に集められていく。しかも、水源地域は海抜が高い。谷に集まった水の位置エネルギーは非常に大きい。  このように、日本の山岳地帯は、アジアモンスーンによる大量の雨を、エネルギーの大きい位置で効率よく集めてくれる装置となっている。明治期に来日したベルが「日本はエネルギーが豊かだ」と言ったとき、彼が多雨と共に注目していたのは、日本の山だった。日本列島を平均すると、約7割が山なのだが、この地形が、雨をエネルギーに換えるのに有利な条件となる。  多雨と山岳地帯。  こうした日本の気象と地形という地理条件を確かめたからこそ、グラハム・ベルは「日本には豊富なエネルギーがある」と断言したのだ。



大きな位置エネルギーと大量の水を同時に集める装置



 多雨と山岳地帯。この2つは自然が与えてくれた利点である。だが、このままでは雨のエネルギーは効率よく電力に換わらない。位置エネルギーを電力に換えるときには、川の高低差が大きいほど効率がいいし、水の量が多いほど効率が良くなる。  ところが、自然のままの川には、高低差があり、水の量が多いという2つの条件を、同時に満たすエリアがないのだ。山に降る雨は、山間の谷へと流れ込む。その一つひとつは細い渓流に過ぎず、それらが集まって次第に大きな川になり、山岳地帯から平野部へと流れ落ちていく。山岳地帯を流れているときには、流域の高低差が大きいが、流れる水の量が少ない。もし、山岳部の川の位置エネルギーを満遍なく電力に換えようとすれば、多数ある渓流のすべてに、いくつも小さな発電施設を設ける必要がある。  逆に、平野部を流れるときは、川の水量は多いが、高低差は小さい。落差が大きい渓流部を流れ落ちてしまった後では、ほとんどの位置エネルギーは失われているからだ。発電施設は少なくて済むが、肝心のエネルギーが減っており、発電力が落ちてしまう。  つまり、自然に流れている川では、水の位置エネルギーと水の量を効率よく電力に換えることができない。  もうひとつ、川の水には問題がある。川の水は年間を通して同じ水量で流れてくれない。雨が降るときと日照りが続くときとでは、川の水量はまったく異なる。自然の川の水の流れは、時系列で見るとバランスが悪く秩序がない。つまりエントロピーが大きいのだ。  ところが、山岳地帯にダムがあると、状況が一変する。  ダムにせき止められて、いくつもの渓流を流れてきた水が1カ所に集まることになる。大量の水が渓谷の大きな落差で勢いよく落下する。ダムにより、1カ所に水の位置エネルギーを集中できる。  さらに時間的変化が大きく秩序のない水の流れは、ダムに着いた瞬間におとなしくなり、静かに秩序をもって貯まっていく。つまり、ダムさえあれば、大きな位置エネルギーと、大量な水の量と、エントロピーの小さい使い勝手のよさを得ることができるのだ。




日本の近代産業の遺産 


ダムがあってこそ、日本はエネルギー資源大国となれる。  実は、雨が多くて山が多いという地理的な条件だけならば、日本だけが該当するわけではない。たとえば、インドネシアには山が多いし熱帯性の雨も非常に多い。また、温帯でもカナダなどには、山岳地帯で豊富な雨の降る地域がある。基本的には、これらの国でも水力発電は有効だといえる。  ただし、雨の多い山岳地帯という自然条件だけでは、水力発電を効率よく行えるわけではない。そこにダムという人工の構造物を造る努力をしなければならない。  山、雨、そしてダム。  日本はこの3つの条件を満たしている。その日本は、水力のエネルギーに非常に恵まれていることを、私たちはもっと自覚してもいいだろう。  なぜなら、ダムは非常に大きな対価を払って獲得した物であり、しかも、これからの時代にはなかなか手に入らないものだからだ。川の水源部にダムを作ると、谷には膨大な水が貯まる。それまで渓谷だった場所が湖になり、すべてが水没する。森が水没し生態系が変わってしまう。そこに住んでいた人々の生活も沈む。村の長い歴史が家屋もろとも水の底に沈み、住んでいた人々の大切な思い出も消えてしまう。  こうした巨大な破壊と引き換えに、電気エネルギーを得るという仕組みがダムである。かつての急激な近代化の過程では、巨大ダム開発がいかに多くの人々に犠牲を強いたのかを現在ほど強く認識していなかった。そのため、こうしたいわばハイリスク・ハイリターンの開発が可能だった。  しかし現代では、多くの人々の犠牲を前提にした巨大ダム、自然環境に大きなインパクトを与える巨大ダムを造るのは難しい。世界的にも同じことが言えるであろう。  だからこそ、過去の大きな遺産として全国いたるところにダムを持っている日本は、水力エネルギーという意味では、例外といっていいほど恵まれた国だと思うのである。  だが、この財産は決して、ただの幸運ではないのだ。私たちの先人が、すでに大きな犠牲を払ってくれていたからこそ、こうした巨大なエネルギー資産がある。この資産は、前回述べたように、半永久的に使用することができる。だからこそ、この遺産を無駄にするのは「もったいない」と私には思われてならないのだ。




日本全国がダムの恩恵を受けられる


 日本列島はとても狭い。しかも、その7割が山地で、日本列島の真ん中には脊梁山脈がずっと走っている。平野部はわずか3割に過ぎず、そこは洪水の恐れのある湿地帯となっている。日本人は洪水と戦いながら、住宅地、農地や工業用地などの土地を確保するのにも大変に苦労してきた。  だが、視点を水力エネルギーという面に移して、同じ日本列島を眺めてみると、まったく違う風景が見えてくる。日本列島を縦断している脊梁山脈は、その両脇にあたる日本海側にも太平洋側にもほぼ平等に川を流す結果となっている。そして、その川の流域には狭い沖積平野があり、ほぼすべてに都市が形成されている。そして、川には、近代から高度成長期を中心に建設されてきたダムが、これも全国的にほぼまんべんなく存在している。  つまり、日本全国のすべての都市には川が流れており、しかも、上流にダムを備えていることになるのだ。言い換えれば、このダムのすべてを水力発電に生かすことで、水力の恩恵を、日本全国各地が公平に満遍なく受けることが可能となっているのだ。日本列島は水のエネルギー列島である、と言い切れる理由がここにある。  日本列島は水のエネルギー列島と言いながら、その制約もある。全国に多数ある水力発電所のほとんどは、それほど巨大なものではなく、規模が中小である。もちろんこの中小水力発電所では、東京や大阪など巨大都市の電力需要を賄えきれない。大都市を維持していくためには、どうしても発電出力の大きい発電所が必要となる。  つまり、東京や大阪、名古屋などの大都市圏は、水力発電だけでは無理がある。かつてのように再び、黒部ダム級の巨大ダムを建設して大都市圏に電力を送るという手法は、これまで述べてきたように無理である。大都市は火力発電などほかの電力供給に支えられていかざるをえない。  しかし、全国各地の中小都市に向けた電力としては、水力発電はうってつけだ。電力需要が小さいので、その都市を流れる川のダムからの電力でかなりの部分が賄えてしまう。また、地元の川で生まれる電力なので、送電距離が短くなり送電のロスが少ない。しかも水力発電は、24時間安定して発電していくことが可能である。いま話題の水素エネルギー、燃料電池などと組み合わせていくことも容易である。  これからの時代、地方の都市は、川の水力による電力を中心として、風力や太陽光、地熱など、その都市に合った再生可能型の電力を活かす道を模索することになるであろう。  世界的にも人類文明のエネルギーは、再生可能エネルギーへとシフトしてゆく。全国に山があり川があり、そしてダムがあるゆえに、無限に国産エネルギーの水力電力をタダで確保できる幸福を、50年後、100年後の日本人たちは、必ず、感じることとなる。








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『消費期限』さえも [終活]

リオ五輪の水泳代表が、〈自分の賞味期限はともかく、消費期限はまだ残っている〉というような洒落た発言をしていました。



翻って我が身。

45年くらいチマチマと働いてきましたが、賞味期限はとっくに過ぎ、消費期限も切れたのか、仕事をする意欲が乏しくなった。

80才過ぎても精力的に働く人もいるでしょうが、個人差と言うものを認めてほしい。

《廃棄処分される希望》を感じる今日この頃で、望みとしては、医療はいらない(*)が、その前にひと口、最高に旨い酒を飲まして欲しい。


間違えた、「ひと口」じゃなくて「浴びるほど」でした。




*3割の負担でも払えるわけがないし、私ごときは延命される価値がないと思うから。




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