トビウオの酢漬け [グルメフード]

獲れたてのトビウオ。
海の魚をわざわざ飛ばすなんて・・・・
まったく、創造の神の想像力は底が知れない。
最近海が荒れて、たいして魚が獲れない。
漁師は、もともとそんなにやる気が無いのが多く、ノホホンとしている。
しかしウチは困る。
お客様にお出しする魚がないと。
そんなわけで、普段あまり手を出さないトビウオを1キロ(14匹ほど)買った。
私は関東者でして、日本に居た頃はトビウオを食べることは、ほとんど無かった。
(アゴ出汁は美味いと思う。)
セブに来てから、トビウオを買い、食べたことは数度ある。
分類的には、サヨリやダツに近い魚で、肉質も味も似ている。
普通に焼き物で食べたが、そんなに美味とは感じない。
頃は年末年始。
おせち料理のコハダが恋しい。
同じ小骨の多い白身魚ということで、トビウオを酢漬けにしてみた。
・ウロコを落とし3枚におろし、アラ塩で2時間しめた。
・水洗いし、塩を落としキッチンペーパーで水気を取る。
・ココナツ酢、砂糖、昆布、日本酒で漬け汁を作り、24時間漬けた。
食べてみた。
そこそこ美味いが、歯切れが悪い。
こりゃ、ボツかと一瞬思った。
が、さらに24時間(計48時間)漬けた。
食感がよくなり、美味さが増した。
ほのかな昆布の風味も心地良い。
コハダに負けない、少なくとも充分代用になる一品でした。
食を工夫するのは、面白いことだ。

容器から出したところ。
形を整え、1センチ幅に切って供します。
今回の『トビウオの酢漬け』は私の作品ですが、少し宣伝しますと、T2の食事は、新鮮な地元の食材を使い、化学調味料を使わず、日本人料理人=奥様Mが、心を込めて作っています。
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